福岡 くらし 「ウナギを主役に環境保全を」柳川などで市民参加型の研究と情報発信
2025/10/15 14:30
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記者一覧:長谷川 彰
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国際的に絶滅危惧種とされるニホンウナギ。資源量の回復にとどまらず、ウナギにまつわる文化や自然環境を保全していくため、市民を交えて研究・調査や情報発信を目指す取り組みが、福岡県柳川市など九州を主舞台に始まっている。
㊧柳川市の掘割に設置された「石倉カゴ」
㊨籠に入ったウナギは定期的に成長の度合いなどを調べ、掘割に戻される
この取り組みでは、市民が積極的に参加し、ウナギの生態調査や資源管理に関する研究を進めている。調査には、「石倉カゴ」と呼ばれる専用の籠が掘割に設置され、ここに捕獲されたウナギの成長度合いや健康状態を定期的にチェック。調査後はウナギを元の場所に戻すことで、自然環境への負荷を抑えている。
専門家や市民が協力して進めるこのプロジェクトは、ウナギの資源回復だけでなく、地域の自然環境や伝統文化の保全につながることを目指している。今後も調査結果の共有や情報発信を強化し、持続可能な環境保全活動を展開していく方針だ。
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